雑木の庭の改善のために、3人の造園家さんがお越しなって造作して頂いた時間は、大変貴重な時間でした。
言葉足らずな部分を補足したいと思います。
造園の世界を知らない私は、インスタで@decoryugoさんが作庭した経年変化した八年目の雑木の庭の風景がいいなぁと素直に思い、荒れた我が家の雑木の庭と何が違うのかをメッセージしたと書きました。
その時のわたしは、藁をもすがる気持ちでした。なぜなら、コナラ、クヌギがジャンクル状態。どうやってもジャングル化してしまう。そして、言われたのは、[今のままでは良くはならないです。]と。。。
その後、@hisatomi_zoen さんにお会いしてはじめってわかったことは…
@decoryugo さんは、雑木の庭作りで国内でとても有名な方で庭を雑木の森に変える方とのことでした。また、アシスタントの@tonaya_garden さんも石積みのプロフェッショナルとして有名な方だったという事でした。それを知らずに気軽にメッセージしてしまった事や自宅に来させてしまうという事を後から気づいてからの日々は、えーー!どうしよう!という狼狽した毎日を過ごしておりました。
知らない事は、強い事とは、よく言われるけれど、まさにそのパターンです。
さて、剪定当日に話を戻します。
我が家の植栽は、家の外側のヘリの部分に雑木が植えられています。コナラ、クヌギ、カシ、エゴ、イロハモミジ、ヤマボウシ、アオハダ、アオダモ、カマツカなどなど。毎年の剪定は、年に一回だけ、上に伸びる先端を切り詰めていく剪定がおこなわれてきました。そのため、雑木達の余ったエネルギーは、徒長枝としてビュンビュン伸び放題になること。また、コンクリートで固めてある細い脇地にも雑木を植えてあるのですが、根が詰まって呼吸がしづらいから緩やかに伸びてこない。そこの改良も必要との事でした。木の一つ一つを一緒に確認しながら説明してもらいとても勉強になりました。
その後、1本、1本、雑木達と会話するかのように枝を選んで抜いてもらったり、また株立ちの株数を減らしてもらったりしてゆきました。
造園家の方々の集中力と知恵と経験で丸1日かけて無事剪定が終わりました。
枝を切っては良い枝を伸ばし、育てては切ってという循環をプロの造園家の方々が行なってくれるからこそ経年変化した庭が健やかで美しく、誰がみてもいいなぁと思えるのだと思いました。
西に日が沈む頃、ずいぶんとスッキリとした我が家の庭。従来の剪定とはまるで違う剪定を間近で見学させてもらいました。
先を切り詰めない。
だから、剪定後でも枝が踊る。
そして、まだまだ先は長いけど今までより絶対に良くなっていくであろう我が家の庭を想像しているわたしがいました。
@decoryugo さんが言った言葉。
[一般の人がこの庭いいなぁと思って、自分でやってみてもそうならない庭をお金と時間をかけてやるのが造園家の仕事。]
つくづくそうだなぁと思った言葉でした。
わたしの経験から言えることは、雑木の庭を作る施主の方がいましたら気をつけて欲しい事があります。
最初のピカピカの作庭したばかりの庭の写真だけをホームページやプレゼンで提示するデザイナーや造園家さんはやめた方がいいということです。
1番大事なことは、作庭したお庭の5年後、10年後の経年変化の様子をちゃんと見せてくれる造園家さんを選ぶべきです。
わたしも遠回りしたけど、やっと雑木の庭の剪定に詳しい方々にお会いできました。
きっと、この土地が呼び寄せてくれたのかもしれません。
アフガン絨毯とは全く別な話題になってしまいましたが、わたしの中ではすべて繋がっています。それは、真っ赤なアフガン絨毯に寝転んで、雑木の庭を眺めること。
コメント