afghando –アフガン道をスタートさせようと決心し、2020年12月からアフガニスタン現地にあるアフガニスタン絨毯の工房とコンタクトを始めつつ、アフガニスタンとパキスタンの国境の街ペシャワールに住むトルクメン族の絨毯商人から買い付けの準備をしてきました。瞬く間に時間だけが過ぎていったというのが本音です。
アフガニスタンの工房はペシャワールにあります。そこはアフガニスタン国内の各地にいる織り子さんたちへアフガン絨毯の受注を受けたものを依頼し、数か月、または半年以上かけて手織りし、完成したラグを回収、その後カブールで洗浄や最終仕上げをしています。
現在、日本で人気のあるアンティークと呼ばれるアフガン絨毯はパキスタンまたはトルコを経由して日本へ輸入されています。
なぜなら、アフガニスタンからの物流手段が最近までなかったからです。
現在は、数年まえからDHLが飛ぶようになりましたが、ご存知のとおり大変危険なエリアであり、いつ運行中止になってもおかしくない状況です。
そのため、アフガン絨毯を輸入するには、隣国のパキスタンへ陸路で運びそこから世界各地へ運ばれていきます。
私がペシャワール在住のトルクメン族絨毯商人から買い付けたアフガン絨毯もパキスタン経由で日本へ到着しました。
アフガニスタンの絨毯を直接買い付けをしたいと思ったのは低賃金で働く織子さんたちに少しでも還元できればと思ったからです。しかしながら、カブールの工房には沢山のアフガニスタン絨毯が既製品のようにあるわけではないこともあり、トルクメン族の絨毯商人にもコンタクトをとりその部族の方から各家庭で手織りされたアフガン絨毯を購入することにしました。
昔からアフガニスタンの絨毯は各家庭で農閑期に女性たちによって織られてきたものを、夫たちがバイクに乗せてバザール(市場)へ持ち込みます。そこでは男性たちが織りの密度や、織りの均一性、各所の長さと幅を注意深く測定して売買がなされてきました。
写真はバザール(市場)で男性たちによるアフガニスタン絨毯の売買の様子です。
または、絨毯商人から各農家へアフガンラグのオーダーを出してそれを女性たちが織り、数か月あとに商人が織り賃と交換に絨毯を引きとっていきます。
トルクメン部族の絨毯商人から買い付けたアフガニスタン絨毯も農家の女性たちが手織りで紡いだお品になります。
引用文献 UNDERSTANDING MARKETS IN AFGHANISTAN by Adam Pain & Moharram Ali
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