
5月某日。てまひまの家さんにて撮影会をさせていただきました。
「住まい」と「もの」の関係を、もっと大切にしたい。
そんな想いから、てまひまをかけてつくられた自然素材の家に、アフガニスタンの大地で生まれた一枚の絨毯を敷いてみました。
無垢の木や漆喰を使い、素材そのものが呼吸する「てまひまの家」。
玄関には趣のある大谷石が敷かれ、足元から静けさが漂います。室内には贅沢に無垢材があしらわれ、大きな窓からはやわらかな光と、雑木の庭がつくる影が差し込みます。
そんな空間に、この春、アフガニスタンから届いた一枚のアフガン絨毯を敷きました。約2m*3m モダンkazak















この絨毯は、遊牧民の暮らしの中で、長い時間をかけて丁寧に手織りされたもの。日本に届いたのは3月。その後、日本国内でペルシャ式の手法によって、やさしく丁寧に洗浄されました。汚れを落とすだけでなく、羊毛本来の風合いや色合いが見事に蘇りました。もちろん、新品未使用のお品になります。
床に広げた瞬間、無垢の木の空間にすっと溶け込み、まるで最初からそこにあったかのような存在感。草木染めによる自然な色合い、抽象的で象徴的な文様、そして遊牧民の感性が宿るその風景は、「自然と共に生きる」という住まいの在り方とも深く響き合います。
てまひまをかけて作られた空間には、同じく時間と手間を重ねたものがよく似合います。
アフガン絨毯は、ただの装飾ではなく、住まいの一部として静かに、しかし確かに暮らしを豊かにしてくれる存在です。
次回は、今回数枚の絨毯を撮影してありますので、お楽しみに。
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