アフガニスタンの絨毯ができる工程については、カラクール羊という脂尾羊からはじまります。カラクール羊はアフガニスタン全土で飼育されていて、特質すべきはダブルコートの羊毛に覆われているということです。外側のウールは長い毛に覆われおり内側は短く柔らかいウールになります。
このカラクール羊の毛刈りは年に2回行われます。それは春と秋に行われます。春の刈り込みの羊毛は、秋の刈り込みの後に伸びてくる羊毛です。厳しい冬場をしのぐために油分を多く含み非常に艶やかです。秋に刈られる羊毛は夏に生えてくる羊毛なので、春刈りの羊毛より値段が安い。そのため他の羊毛にブレンドされたり、安い絨毯を織る時に使われることになります。
添付した写真は、アフガニスタンに現在滞在しているジャーナリスト アンドリュークリューさんから許可を頂き使わせてもらいました。アフガニスタンの現状の写真をインスタで見ることができます。清濁あわせた内容のものです。詳しくは@andrewquilty でご覧ください。
写真はファイザーバード(Fayzabad)の東15キロのところで羊と山羊を連れて帰るところです。凄い数の羊の後進の様子。ファイザーバードってどこ?って地図帳をみてみましょう。
うぅーーー!なんと、日本の石川県の緯度。アフガニスタンは日本より内陸部になるので冬の厳しさは想像を超えます。この地図を載せるのはアナログな感じがするので個人的に好きなんです。
このカラクール羊を調べてみると、Wikipedia より抜粋した内容
中央アジア原産のヒツジの品種。ウズベキスタン・ブハラ州の村の名前に由来(カラクールとはテュルク系の言語において「黒い湖」の意)する。生後間もない子羊の毛皮がアストラカンと呼ばれる[1]漆黒の高級毛皮として世界的に有名。転じて、羊の高級な毛皮の通称にもなっている。
乾燥や酷寒・酷暑に耐え、寄生虫にも強い。世界最古の家畜ヒツジの一種と考えられている。成年期には灰褐色の毛で被われるが、頭部や四肢は生まれた直後のままで、黒毛のほか粕毛、褐色、灰色、暗灰色などのものがおり、毛色により様々な呼び名で称される。高級毛皮で著名だが、乳や肉も用いられている。原産の中央アジアのほか、ドイツ人植民者が持ち込んだナミビア、南アフリカ、アメリカ、スペインなど世界中で飼育されている。
毛は光沢があり、縮れている。アストラカンとするには生後数日以内に毛皮を採取しなければならない。胎児または生後まもなくの子羊を特にカラクール・ラムと呼ぶ[2]。非常に高級な毛皮とされている。
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