アフガニスタン中央高地を歩く。コー・エ・ババ山脈(Koh-i-Baba)とヒンドゥークシュ山脈(Hindu Kush)

アフガニスタンの地形図。ヒンドゥークシュ山脈やコー・エ・ババ山脈、主要河川の位置を示した地図。 ブログ

コー・エ・ババ山脈(Koh-i-Baba)とヒンドゥークシュ山脈(Hindu Kush)

アフガニスタン中央高地を理解するうえで、コー・エ・ババ山脈とヒンドゥークシュ山脈は重要な存在です。下の写真はコー・エ・ババ山脈の雄大な景観の様子です。また、アフガニスタン中央高地では、このような山々に囲まれた谷間に人々の暮らしや農地が広がっています。

写真提供:Danial(Own work), CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons

以前公開した「ハザラジャト(Hazarajat)とは?」の記事では、コー・エ・ババ山脈(Koh-i-Baba)やヒンドゥークシュ山脈(Hindu Kush)の位置関係、そしてアフガニスタン中央高地が多くの河川の源流となっていることについて簡単にご紹介しました。

私自身も、皆さんと同じように高校の地図帳や資料を見ながら調べていたのですが、意外にもコー・エ・ババ山脈の位置がはっきり分かる地図になかなか出会えませんでした。

そこで今回は、CIAが公開しているパブリックドメインの地図をもとに、コー・エ・ババ山脈やヒンドゥークシュ山脈、ハザラジャトの位置関係が分かりやすいよう書き込みを加えた地図を作成してみました。

出典:CIA(Central Intelligence Agency)公開地図をもとに筆者加工

この地図を探すのに6時間かかりましたが、でも、そのおかげでコー・エ・ババ山脈と河川の位置関係がようやく腑に落ちました。

ここで、もう一つの地図を見てもらいたいと思います。
標高を色分けしたこの地図を見ると、アフガニスタンがいかに山の多い国なのかがよく分かります。

画像出典:Wikimedia Commons「Afghan topo en.jpg」(CC BY-SA 3.0)

この地形図を見ると、アフガニスタン中央部が標高2,000~5,000m級の山岳地帯で占められていることがよく分かります。ハザラジャトもこうした中央高地に位置し、険しい山々と深い谷に囲まれた地域です。ちなみに、日本一高い富士山でも標高は3,776mです。この地図を見ると、アフガニスタン中央部にどれほど標高の高い山々が連なっているかをイメージしやすいのではないでしょうか。

あらためて地図を眺めていると、この高地からカブール川、ヘルマンド川、ムルガブ川などの河川が流れ出し、人々の暮らしを支えてきたことにも気づかされます。そして、この厳しくも豊かな大地こそが、遊牧民の移動や地域の文化、さらにはアフガン絨毯が育まれてきた背景の一つなのだと感じました。

アフガニスタン中央高地を歩く

ここまで地図で位置関係を確認してきましたが、平面の地図だけではアフガニスタン中央高地の壮大な地形はなかなか実感できません。

そこで、Google Earth上に私が作成した共有プロジェクトをご用意しました。

ぜひ実際に地図を動かしながら、アフガニスタン中央高地を散歩する気分でご覧ください。バーミヤーンが周囲を山々に囲まれた谷の町であることや、コー・エ・ババ山脈から連なる山並み、高地に刻まれた谷や河川の様子を立体的に確認できます。右下に3Dのボタンがあるのでそこを押して見てください。

私も本を読むだけでは地形を十分に理解できませんでした。しかし Google Earth で実際に谷や山脈を眺めてみると、『なるほど、だから人々は谷沿いに暮らし、遊牧民はこの大地を移動してきたのか』と実感できました。

また、地図を探し、Google Earthで何度もこの地域を眺めました。そのたびに『アフガニスタンってこんなにすごい地形だったのか』と驚かされます。もしこの記事を読んで少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ皆さんも一緒にこの大地を旅してみませんか。

▶ Google Earthでアフガニスタン中央高地を歩く

コメント

タイトルとURLをコピーしました